90年代に聴いて好きだったアルバムを中古盤で探している。音だけは譲ってもらったりで持っている場合があるけど、やはりCDで持っておきたいという気持ちが強い。
じゃあ何で手放しちゃうのって話になるんだけど、前にも書いたことがあるけど、極貧だった時期があったり飽きてしまったときに勢いで売ってしまったりと、まあいろいろとあるわけですよ。そんな中、最近レコファンとかに行くと必ず中古盤で探すのが今回取り上げる2枚。
まずは Blaze(ブレイズ)の”25 Years Later”というアルバム。1990年ごろにモータウンからリリースされた1stで、ニュージャック・スイングとか流行っていた時期だったかな、当時の俺はヒップホップ~ニュージャック・スイングと聴いていたのだけどすぐに飽きてしまったのだが、そんなときにCDショップの店頭で「ハウス」と「伝統的なソウル」と書かれていたポップに惹かれて、それとこのジャケから感じるものがあって何気なく買ったんだよね。
ブラック・ミュージックに限らず、ロックも含めたポップ・ミュージックは打ち込みが多くなっていて、俺はもうそういうのがウンザリだった。そんな中で聴いたこのアルバムは前半こそハウスな音作りだけど、後半からの生っぽい音にはすごくしびれた。曲と曲の合間にちょっとしたスキット(小芝居みたいなもの)が入っていて、ちょっとだれるところもあるけど、これは傑作!と思ったものだ。
アナログはCDとは違ってソウル風味の曲がA面で、ハウス調の曲がB面だった。日本盤で出たのは結構遅くて『幻の25年』って邦題が付いていたと記憶している。歌詞についてはまったく知らなかったけど、どうやらマルコムXの生涯(?)がストーリーとなっているとか。
そしてこれはキッパー・ジョーンズの ”Ordinary Story”。確かクロスビートか何かのレビューを見て興味を持ったはず。これも20年ぐらい前の話だから記憶が薄らいでしまっているが、かなり好きだったアルバムで、特にアイズレー・ブラザーズのカバー “Footsteps In The Dark” がものすごく良かった。
全体的に歌い上げるソウル/ファンクな1枚で、今思うとこれも傑作。このキッパー・ジョーンズという人はこのアルバム1枚でしばらくはシーンから消えてしまっていたようで、2008年ぐらいにようやく2枚目を出したようだけどレコード会社との契約がないのか、CD-Rで通販のみという状況のようだ。だから俺もまだ聴いてはいないけど、これも手に入れたいところ。
上の2枚はAmazonのマーケットプレイスとかで手に入れようと思えば入れられるんだけど、なんかそれじゃ面白くないから、中古盤を漁っているがなかなか見つからない。でも偶然見つけたほうが喜びもあるだろうから地道に探そうと思う。