David Bowie / Who Can I Be Now?(1974 – 1976)
デヴィッド・ボウイのキャリアに沿ってリリースされているボックス・セットの第2弾が出る。最初のボックスはデビューからジギー・スターダスト期までをまとめた”Five Years”というものだったが、今回はジギー期が終わって、プラスティック・ソウル期をまとめた “Who Can I Be Now?(1974 – 1976) “というタイトルで、アルバムで言うと、”Diamond Dogs”から”Station To Station”までだ。
このボックスに含まれるアルバムは以下の通り。
Diamond Dogs (remastered) (1 CD)
David Live (original mix) (remastered) (2 CD) *
David Live (2005 mix) (remastered) (2 CD)
The Gouster (previously unreleased as an album) (1 CD) *
Young Americans (remastered) (1 CD)
Station To Station (remastered) (1 CD)
Station To Station (Harry Maslin 2010 mix) (1 CD) *
Live Nassau Coliseum ’76 (2 CD)
Re:Call 2 (Single versions and non album B-sides) (remastered) (1 CD)
この中で注目されるのは”The Gouster” というアルバムで、これは言うなれば”Young Americans”のプロトタイプ的なアルバムで、未発表に終わったものだ。
The Gouster
1. John, I’m Only Dancing (Again)
2. Somebody Up There Likes Me
3. It’s Gonna Be Me
4. Who Can I Be Now?
5. Can You Hear Me
6. Young Americans
7. Right
“Young Americans”とは曲目もかなり異なっていて、1,3,4は実はライコディスク盤の”Young Americans”のボーナストラックとして収録されているので、曲自体は珍しくはないのだが、他の曲も含めてテイクやミックスが違うというので、俺はいま無性にこのアルバムが聴きたい。他にも、”David Live”の2005mixの方は聴いたことがないし、”Station to Station”の2010年ミックスもとても気になる。”Live Nassau Coliseum ’76″は”Station to Station”のデラックスエディションについていたライヴ盤で、前にこのエディションのことを書いておきながら購入していなかったので、これも初めて聴くことになる。そして”Re:Call 2″はこのボックスに特別に収録される、当時のシングル・ミックスなどをまとめたもの。合計で12枚組という代物である。
“Five Years”は2015年のリリースなのではこれはともかく、このボックスもそして今後リリースされるであろうベルリン期以降も、ボウイの生前にしっかりと計画されていたのであろうと想像する。そしてその仕事をトニー・ヴィスコンティが担っているのだろう。そう思うとこのボックス、ちゃんと揃えていくべきだろうと考えているので、”Five Years”も手に入るうちに買っておかないとな・・・。あ、もちろんこのボックスは注文済みです。