後期10CCのアルバム2枚再発

10CC
10CC / Windows In The Jungle (上)
10CC / Ten Out Of 10 (下)

10CCの80年代の2作品がボーナストラック付きで再発されたので購入した。写真は下から、1981年の”Ten Out Of 10″(邦題『ミステリー・ホテル』)で、上が1983年の”Windows In The Jungle”(邦題『都市探検』)で、後者のアルバムで10CCは一旦その歴史に幕を閉じたというものだ。10CCというとやっぱり「アイム・ノット・イン・ラヴ」とその曲が入った『オリジナル・サウンドトラック』が真っ先に挙げられるが、俺はどうもあのアルバムは好きになれず、逆に当時リアルタイムで聴いた『都市探検』のほうがしっくりくるという変り者です、はい。再発されるのをたまたま知ったので、久々に聴きたいなと思ったのです。『ミステリー・ホテル』も過去に聴いたことがあるものの、あまり覚えていなかったからちょうどいい機会にと。

まず『都市探検』はオリジナル・アルバムでは8曲入りのアルバムで、1曲目の”24 Hours”(邦題「朝~昼~夜」)や”Yes I Am”や”Taxi Taxi”と言った曲が6分以上ある長尺なんだけど、AOR風な作りはとても聴きやすいのです。ボーナストラックに「アイム・ノット・イン・ラヴ」の当時のライヴ・バージョンが入っていたりしますが、そういうのを抜きにしてこのアルバムは好きですね。

そして『ミステリー・ホテル』はセールス的にはまったくダメだったらしいけど、ウィキペディアでこのアルバムのことを読むと、いままでCD化されてたのは日本だけのようなのだが、本当なのだろうか?日本では10CCって人気あったから、CD化されているのは何度かみているけど、いままで輸入盤ってなかったということになる。海外のファンは日本盤を探して聴いてきたのかな?しかも当時はイギリスとアメリカでは曲目が違ったとかで、今回のCDはまずイギリス盤で一通りアルバムを聴かせて、ボーナストラックにアメリカ盤に収録されていた曲が入っているとかで、これで一応両方で出た曲は聴けると思っていいのだろうか?昔俺が聴いたのはどちらだったのやら、それすらも覚えていない。

ただね、両方のアルバム、特に『ミステリー・ホテル』を聴いて思うのは、これだっていう決定打がないような他愛のないポップ・アルバムという印象があるんだよね。これは売れなくてもしょうがないかなって思った。いや、個々の曲はいいんだけど、何かが足りないという印象があるんですよね。いまこの再発を逃すと、次はいつになるやらって印象を抱かざるを得ないのがこの2枚。

あれ、けなしているように見えるけど、俺はどちらもとても好き。次は”Look Hear”をボートラ付で再発お願いします。あと再結成後の”Meanwhile”も。

コメント

  1. GAOHEWGII より:

    hiroumi 様 こんばんは

    この再発は知りませんでした。
    うーむ、ディスコグラフィーの把握を含め、勉強になります。
    自分はどうしても4人そろってこそ10ccという思いが強いので
    あまり興味を持てなかったのですが
    ちょっと聴いてみようと思います。

  2. hiroumi より:

    GAOHEWGIIさん

    10CCという名前を意識しなければ、良質なポップ・ミュージックが聴けると思いますよw