【イマコレ】ジャコ・パストリアス / The Birthday Concert

Jaco Pastorius / The Birthday Concert
Jaco Pastorius / The Birthday Concert

ジャコ・パストリアス、1981年の30歳の誕生日に行われたライヴを収録したアルバム。
彼の死後にリリースされたものの中でも最高峰の1枚だと思う。ウェザー・リポートを脱退し、
2枚目のソロ・アルバム『ワード・オブ・マウス』がちょうどリリースされた頃のもので、
メンバーはジャコの他に、マイケル・ブレッカー、ボブ・ミンツァー、ドン・アライアス、
ピーター・アースキンという豪華な顔ぶれの他、20名以上に及ぶビッグ・バンドのスタイルをとっている。

01. Soul Intro/The Chicken
02. Continuum
03. Invitation
04. Three Views Of A Secret
05. Liberty City
06. Punk Jazz
07. Happy Birthday
08. Reza
09. Domingo
10. Band Intros
11. Amerika

このアルバムがリリースされたのは1995年で、俺はすでにジャコのこの時期のライヴ・アルバムとして
『インヴィテーション』を聴いていたから、ビッグ・バンド・スタイルにも慣れていた。
だけどこのアルバムはジャコと親しい仲間たちによる、わりとプライベートなギグだったようで、
日本でのライヴを編集した『インヴィテーション』よりも荒削りなところがあってエネルギーに満ちている。
ジャコ屈指の名曲である”Three Views Of a Secret”は『ワード・オブ・マウス』収録のほうが好きだけど、
ウェザー・リポート時代の”Punk Jazz”や、それまで聴いたことがなかった”Domingo”などは
非常にテンションが高くてジャコのベースもうねっている。

そして面白いのは、ジャコの誕生日だったから、バンドによる”Happy Birthday”が奏でられること。

終始緊張感あふれる曲が演奏される中で、これはいい余興だなと。
あと、ジャコはスティール・パンが好きだったのか、最初のアルバムからずっとオセロ・モリノーという
パン奏者を参加させていて、このアルバムでもプレイしている。
俺がスティール・パンの音色に惹かれるようになったのはジャコのおかげ。

このバースデイ・コンサートの録音がよく残っていたよなって思うよ。
よくぞ見つけてくれたと感謝したくなる。

おっと、”Happy Birthday”だけじゃこのアルバムは伝わらないから、”Domingo”も貼っておきますね。