1stアルバムを取り上げるブログ「1AB」で、前回はベックの『メロウ・ゴールド』を取り上げました。やはり記事を書く前は何度もそのアルバムを聴きなおしたりするのですが、『メロウ・ゴールド』だけじゃ我慢できず、他のアルバムも聴き直したりして、個人的にちょっとだけベックの再ブームがきました。
でも俺はベックのアルバムは『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』までと、最新作の『モダン・ギルト』しかなくて、写真の3枚は持っていなかったのです。あまりにもはまってしまったので中古盤でゲットしてきました。
まあ、個々のアルバムについてはまた別の機会で触れるとして、一応上記3枚では『ジ・インフォメーション』が最も気に入ったけど、『グエロ』のヒップ・ホップな要素の曲も良いですね。『オディレイ』の再来と言われてただけあるなって。今回インディー時代のアルバムから最新作まで順番に通して聴きなおしてみたんだけど、ベックは90年代以降のオルタナティヴ・ロックと呼ばれる音楽の作り手の中では、最もクリエイティヴな1人だなって改めて思いましたね。
そんな彼が今年発表するアルバムはなんと「楽譜」オンリーでのリリースなんですよ。”Beck Hansen’s Music Reader”という、全108ページ20曲分の楽譜で、全部未発表の曲で構成されているとか。ベック本人による演奏や歌は無し。21世紀のこの時代になんで楽譜だけ?とか思いたくなるけど、すぐにリークされて音源が流出したり、リリース後も違法ダウンロードなんて昨今の音楽シーンに問題定義を投げかけたような感じがするね。
俺は楽器演奏ができないから、もしこれを手に入れても演奏できないけど、でも新譜と言われると欲しくなってしまうなぁw