ナツ・サマー / HAYAMA NIGHTS
このブログでは初めて取り上げるナツ・サマー。「夏・サマー?」となるかもしれないが、そういうことである。これから夏にかけての最高のラヴァーズ・ロックを聴くならこれ。
彼女は2016年にデビューして、これまでにアルバム、ミニ・アルバムを1枚ずつリリースしてきて、これが2枚目のアルバムになる。プロデュースはデビューからずっと手掛けている流線形のクニモンド瀧口。
クニモンド氏といえば、現在のシティ・ポップという括りで再評価が始まる前から流線形でそれを体現してきた人で、一十三十一の『City Dive』からの諸作のプロデュースでも有名。そんな彼がプロデュースするシンガーの作品が悪いわけがない。
実は俺はナツ・サマーの前作のミニ・アルバム『Natsu Summer & Dub Sensation』をとても気に入っていて、ここ2年ぐらいよく聴いていたんだけど、今回はアナログ盤も出るというのでこれは是非と購入した次第。
レゲエを基調とし、スティール・パンが奏でる楽曲たちはまさにラヴァーズ・ロックそのもののだし、いまのシティ・ポップとしても申し分ない素晴らしさ。流線形の「3号線」のカバーも良いし、宮沢りえが90年代にドラマの主題歌として歌った「心から好き」は最高すぎて原曲を聴きたいと思ってSpotify探したが見つからずYouTubeで聴いた。そしてSaigenjiもデュエットで1曲参加している。
ちなみにこのジャケット、絶対に何かのオマージュだと思ったら、Twitterで見かけたんだけどマリーンの『サマーナイト』というアルバムのジャケットらしい(ジャケ写はググってね)。
とにかくこのアルバムは俺の今年のヘビロテ間違いないの1枚になるだろう。
と、ここまで書いてから知ったのだが、クニモンド瀧口が90年代のシティ・ポップとして選曲したコンピレーション『CITY MUSIC TOKYO invitation』というのに、先の「心から好き」の宮沢りえバージョンが入っているじゃないか。これは買いだな。