偶然見かけた某ショップのツイートで知ったアルバム。YouTubeでフルで聴けて気に入ったので購入。さらに聴いてとても良いと思った。
宮本典子、昔からなんとなく名前は知っていたが、70年代から活動しているいわゆる「ニューミュージック」な人なんだろうという認識だったが、全然違った。
ディスコで働いていた時期に、ティナ・ターナーのパフォーマンスに感化されてソウル・シンガーを目指すが、ある時ジャズ・ベーシストの鈴木勲にスカウトされて彼のグループに加入、ジャズ・シンガーとして参加していく中で制作されたのが、1978年に発表したこのアルバム『プッシュ』となる。
その後彼女は何枚かのアルバムをリリースするが、日本の芸能界のシステムに馴染めず渡米、「Mimi」の名前でR&Bシンガーとしてアルバムを発表しているとのこと。
なんてわかったようなこと書いてますが、CDの解説から要約したまでです。
さて、この『プッシュ』は鈴木勲のもとで作られたアルバムで全6曲、うち1曲は参加している当時の若手ミュージシャン(後に有名になるひとばかり)によるインストゥルメンタルだが、ジャズ・ヴォーカル・アルバムとはいえ、彼女の歌はソウルフルで躍動感がある。
演奏も当時のクロスオーバーとかフュージョンといったタイプで、昨今だったらシティ・ポップって枠に入れられてしまいそうだけど、2枚目以降の曲もYouTubeなどで聴いてみたが、それらのほうなら当てはまるかもね。やはり鈴木勲との連名アルバムとなる本作はもっとワールドワイドなスケールを感じる作品だなと思う。
- Monologue
- Stella by Starlight (Instrumental)
- Everything I Have Is Yours
- Push
- Cadillac Woman
- My Life