前回の続きです。
パンク、オルタナティヴ系ばかりです。
THE STOOGES / Funhouse
これほど俺の血を湧きたててくれたアルバムは無い!陳腐な表現だが、全曲でイギー・ポップの狂気が炸裂している。今でもこれを聴けばふつふつと怒りに満ちてくるし、音量を抑えて聴くことなんて絶対にできない。前にも書いたが、これは絶対に多感な10代のうちに体験しておくべきだ!
(俺はハタチの時に聴いたけど、それでも遅すぎたと思っている)
PATTI SMITH / Radio Ethiopia
俺が女性ロッカーで唯一認めるのはパティ・スミスだけ。他の女性ミュージシャンはロックを気取っていても「女」が出てしまう。その点、パティ・スミスは魂からして男のようだ。
しかし愛する人が現れたときに「女」になってしまったから夢にまで見たロックスターの座を降りて一度引退したのだと思う。70年代のパティのアルバムはどれも好きだけど、最も重い感じの『ラジオ・エチオピア』が白眉。
THE STALIN / 虫
そんなパティ・スミスの影響を受けて遠藤ミチロウはパンクを始めたらしいが、ザ・スターリンの『虫』はむしろハードコアパンク寄りな作り。そしてこのアルバムは言葉(歌詞)の意味を無効化した大傑作!「天プラ おまえだ カラッポ!」に何の意味を見出せよう?真似できそうで真似できない唯一無二の作品だね。
THE VELVET UNDERGROUND / White Light/White Heat
ヴェルヴェッツといえば「バナナ」を挙げる人が多いかもしれないが、全編ノイジーでカオスなこの2ndの方が俺は好き。ニューヨークのロックの象徴のようなバンドだし、存在自体がもうアート。
当時はまったく売れてなかったというのに、今でも多くの人に聴かれているなんて、伝説とはこういうのを言うのだと思う。
SONIC YOUTH / Daydream Nation
そして、ヴェルヴェッツの後継者とも言えるのがソニック・ユースだろう。ハタチの時に、リアルタイムで出たこのアルバムと出会ってから20年。実は当時はそれほど理解できてなかったんだけど、
今では最も好きなバンドとなっている。
このバンドが居なかったら後のグランジ~オルタナティヴなんてシーンは存在しなかっただろうし、ニルヴァーナだって全然知られていなかったかもしれない。
以上、2回に分けて俺の心の名盤を紹介しました。10枚に共通して言えるのは、どれもハタチ前後に出会ったアルバムで、衝撃を受けたものばかりです。やはり若いときに聴いたものっていうのは後々まで残るものなんですよね。
20代後半や30過ぎてから聴いて、どれだけ好きになっても、これら10枚を超えるモノはありません。そして、今回ここで漏れたアルバムも多数あります。5年後ぐらいに挙げたらこのうちの何枚かは入れ替わっているかもしれないし。でも5年ぐらい前に選んだときと、ほとんど変わっていないから、この先もこれら10枚はずっと残っているのかもしれません。またそのうちやってみます。
コメント
初めまして!
今日はじめてこちらのサイトにお邪魔したのですが、
ついつい見入ってしまいました。
僕自身は音楽好きとは全然言えませんが、
僕もビートルズは大好きで、唯一ほとんどの曲を聴いたバンドです。
どれかアルバムを選ぶとしたら、難しいですが・・・
今聴いてみたいとしたら、リボルバーかアビーロードでしょうか。
メンバーの中で特にジョージが大好きで
タックスマンやヒア・カムズ・ザ・サンが聴きたいですね。
hiroumiさんのホワイトアルバムというのも凄く共感できます(^^)
ただ僕が生まれた頃には既にジョンが亡くなっていたのが・・・悔しいです。
後もう一つあげるとすれば、
一時期ちょいとハマッたフォークの
バート・ヤンシュのファーストアルバム(しか聴いてないのですが笑)が
僕の大好
ごめんなさい!
コメントを送信させて頂いたら、文章が切れてしまったみたいで・・・。
ご迷惑をおかけし申し訳ありません。
続きを書くのもおこがましいですが、
hiroumiさんが紹介した名盤、聴いてみたいと思います!
ユンさん
コメントありがとうございます。
ビートルズは『リヴォルヴァー』以降は今でもよく聴きます。
同じくジョージが好きですね。
若いときはインド趣味が苦手だったけど、
今は「ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー」なんかはものすごく好きな曲になってます。
ジョンが亡くなったときのことは12/8に書きましたが、
リアルタイムにも関わらず当時はよく分かっていませんでした。
今回挙げたアルバムはクセのあるものばかりだけど、
個性的なものばかりなので、機会があればぜひ聴いてみてください。