ブラジルのヒップ・ホップ・アーチスト、Marcelo D2(マルセロ・デードイス)のライヴDVD “Acustico MTV”(アクースチコMTV)を入手した。何年か前に表参道のプラッサオンゼで Saigenji のライヴを見に行ったときに店内で流れていたのを見て以来、ずっと手に入れたいと思っていたものだ。
彼は以前はプラネット・ヘンプというミクスチャー的なバンドにいて、98年に初のソロ・アルバムをリリースしている。ヒップ・ホップ、ラップといってもそこはさすがブラジル、サンバの要素が強くて、英語圏のそれとはまた一味違うところがいい。このDVDはブラジルのMTVの企画であるアコースティック編成によるライヴを収録したもの。
ギターからベースからドラム、ホーンまですべてがミュージシャンによる演奏で、いちばん驚くのはターンテーブルの音も人によるボイス・パーカッション。しかもそれがめちゃくちゃ上手い!音だけ聴いたら絶対にターンテーブルと思うはず。
ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムがゲストで登場したり、ブラジル音楽の大御所であるジョアン・ドナートがピアノを弾いていたり、マルセロの息子のステファンまで出てきて親子共演をしている。
そして視覚的に面白いのが客席。縦長の広いスペースで、その両サイドに客席があるのだが、2段構成となっていて、最前列の人たちは足をブランブランさせて見ている。その様子が見ていてとても心地よくなる。
YouTubeにDVDからの抜粋があったので載せておく。
DVDには終始字幕が出ているが、ポルトガル語だから何を言っているのか皆目見当もつかないけど、そんなことはどうでも良くなる。ヒップ・ホップが好きな人だったらマルセロD2のアルバムは一度は聴いておくべきだろう。
ちなみに2004年にリリースされたこのDVDは今じゃすでに廃盤らしい。俺はブラジル音楽工房サンバタウンという通信販売専門のショップにて購入した。注文して翌日には発送してくれるというすごく良心的なショップで、DVDの内容も併せて大満足。