KIRINJIの新曲『時間がない』

KIRINJI / 時間がない

KIRINJIの新曲「時間がない」がリリース(5/2)される。俺はすでにタワレコで入手してきてすでにヘヴィーローテーションとなっているところだ。

この曲は2017年12月のライヴで初お目見えしたもので、人生の半分を過ぎようとしている堀込高樹の思いが伝わってくる歌詞で、同年代としてかなりグッとくるものがある。

俺もよく言ってはいるんだけど、例えば俺の両親は70を過ぎているからいつ死んでもおかしくない。年に2度か3度ぐらいは会っているけど、果たしてあと30回は会えるだろうか、そんな風に思うのです。

この「時間がない」という曲は、それを歌の主人公に当てはめて、あと何回君と会えるか、あと何回食事できるか、まだ世界を見ていないのにといった気持ちが歌われている。そう、残りの人生を考えると焦ってしまうということだ。

俺も4月で50になり、まだ何も成し遂げていない不甲斐なさを思うとこの曲にとても共感してしまうわけだ。12月のライヴで堀込高樹は「俺はもう50なんだ」と歌っていたけど、その部分は他の歌詞に置き換わっているようだ。そりゃそうだ、今後もそう歌うのは結構きついぞ。

 

さて、このCDには7曲のボーナストラックとして、その12月6日、六本木のEXシアターでのライヴ音源が収録されている。トータルで43分だなんて、EPじゃないよアルバムだよ。

あ、曲目を書いておこうか。

01. 時間がない
02. ONNA DARAKE!
03. 進水式
04. 冬来たりならば
05. 日々是観光
06. 嫉妬
07. MR. BOOGIEMAN feat. Negicco
08. うちゅうひこうしのうた

この時の東京と大阪のライヴをもってコトリンゴが脱退したので、最後のパフォーマンスが収録されているところが良い。しかも「日々是観光」と「うちゅうひこうしのうた」でヴォーカルを聴ける。

これを聴いて改めてコトリさんの存在が今のKIRINJIの重要な部分を担っていると改めて思ったし、3/26にBillboard Live Tokyo で見た5人になってからのライヴでも不在感が大きいなと思ったものだ。このCDの「うちゅうひこうしのうた」を聴いてちょっと目頭が熱くなったよ。

そうは言っても「時間がない」は素晴らしい曲だし、6月にはリリースされるだろう3枚目のアルバムでどのような展開を見せてくれるのかはとても楽しみ。