ジョー・ジャクソンが1982年にリリースしたアルバム”Night And Day”。
当時中学生だった俺はこのアルバムからのヒット曲の”Steppin’ Out”と “Breaking Us In Two”
がとても好きで、後にアルバムをCDで購入している。
ジョー・ジャクソンといえば、70年代の終わりにニュー・ウェイヴの時期に登場し、ロックンロール、ジャイヴ、レゲエ、スカなど、アルバムごとに音楽性を変えて、シニカルで頑固屋ってイメージで、今もそんな感じのようだ。
そんな彼の”Night And Day”というアルバムには”Cancer”という曲がある。当時の邦題は「癌に気をつけろ」というもので、ピアノを中心としたサルサっぽい曲だ。この曲だけ聴けばなんともオシャレでカッコいい曲なんだって思うんだけど、歌っている内容といえば「癌」のことで、しかも彼らしい皮肉っぽい歌詞なんだよね。
「あらゆることが癌を引き起こす」「治療法も答えも見つからない」って繰り返し歌い、その後に気をつけるべきことを言うのだが、それが「ダイヤルに触らない」だの「無理に笑おうとするな」とか「働きすぎるな」「遊びすぎるな」だったり、「夜中に働くな」「昼に寝るな」ってシンプルなことを言い続ける。もうね、歌詞と曲のギャップがなんともはやで。
で、気がつくと時々俺はこの曲を口ずさんでいることがあるんだよね。なんでか分からないけど、メロディが好きだからかな!?
ついでにアルバムについて説明すると、アナログ時代ではA面がNight Side としてニューヨークの夜をテーマにした曲が5曲。そしてB面にあたる4曲は Day Side として昼をテーマにしている。
やはり”Steppin’ Out”が秀逸だよねぇ、名曲と言ってもいい。洋楽をいうものを聴きだした中学2年生にはすごく刺激的で新鮮だったんだよ。”Breaking Us In Two”も切ないけどすごく良い曲。
日本人ウケしないのか、あまり語られることがないようが気もするけど、80年代の諸作はどれもいいアルバムだと思う。

Joe Jackson / Night And Day


コメント
まったく同じツヴォ!!!www
私も大好きな一枚です。
でも知ってる人少ないんだよなあ・・・orz
Steppin’OutをBGMに真夜中ドライブなんてすごくいい雰囲気だったのを思い出したな。
juliaさん
そうなんですよね、ジョー・ジャクソン自体を知っている人が少ないように思える。
Steppin’ Out は「夜の街へ」って邦題だったかな、ピッタリですよね。