ジョアン・ジルベルトの2ndアルバムが再発

Joao Gilberto / O Amor O Sorriso E a Flor

Joao Gilberto / O Amor O Sorriso E a Flor

ジョアン・ジルベルトの1stアルバム”Chega De Saudade”が約1年前に再発されたけど、今度は2ndアルバムである” O Amor, O Sorriso, E a Flor (Love, a smile and a Flower)”が再発された。

元々は1960年にリリースされたもので、長らく入手不可能だったもの。以前も書いたことがあるが、オデオン(レーベル)から出ていた最初の3枚は1枚のCDとしてリリースされていたものの、権利関係のいざこざから長らく廃盤となっていた。1年前に1stが出て、今回めでたく2枚目となるこのアルバムが再発されたわけだ。

俺はまだまだ勉強不足すぎて、この時代のジョアンの楽曲の特徴とかを細かく描写することができないのだけど、わずか6日間で録音したにもかかわらず高い完成度なんだから、その好調さがわかるってもの。数少ないジョアン作のインストも入っているしね。(ジョアンは自作曲が少なく、人の曲を歌うことがほとんど)

それにしてもこのCD、ジョアンの歌う曲は12曲なんだけど、同時代の他のアーチストの楽曲がボーナストラックとして23曲も入っているの!全部で35曲。オムニバスアルバムみたいだけど、ジョアンの歴史的なアルバム再発ってことで、これも喜ばしいことなんだよな。

ところで、1stの”Chega de Saudade”のことを書いたときに、俺は大きな間違いをしていたのでここで(1年経っているけど)訂正。再発しているレーベルを”EI”と表記していたのだけど、正しくは”el(エル) Records“。イギリスのレーベルで、ジャズやラテン系のアルバムのリイシューに力を入れているところのようで、あのチェリー・レッドの傘下にあるみたい。