アメリカのライノ・レコードがザ・ドアーズのライヴ・アーカイヴをリリースし始めたのは2000年のこと。その前フリとして、最初にリリースされたのが写真の”The Bright Midnight Sampler”。その後にリリースされるアーカイヴからおいしいところを集めたコンピレーションとでも言おうか。ライノ・レコードはその頃から「ライノ・ハンドメイド」として様々な音源をリリースしているが、ザ・ドアーズについてはその中の”Bright Midnight Archives”というシリーズの一環だった。
2000年頃というのは、俺はそれまでに海外通販というのを1度しかしていなく(その最初がザ・ストゥージズの”1970: The Complete Fun House Sessions“だった)、このCDを購入したのが2度目となった。注文をして1か月ぐらいで届いただろうか、ワクワクしながら包みを開けて取り出したのがこれ
え?俺は目を疑った、CDのプラケースにCDが入っているだけで、ジャケットがなかったのだ。プラケースも当然ケースだけで裏ジャケの類も無し。その当時のライノのサイトではそれっぽいジャケットの写真もあったのに、普通のCDの価格と変わらない金額でこれ?みたいな戸惑いがあった。でも、サンプラーっていうぐらいだからこんなもんかなと自分を落ちつかせたのを覚えている。
- Light My Fire
- Been Down So Long
- Back Door Man
- Love Hides
- Five to One
- Touch Me
- The Crystal Ship
- Break On Through (To the Other Side)
- Bellowing
- Roadhouse Blues
- Alabama Song (Whisky Bar)
- Love Me Two Times / Baby, Please Don’t Go / St. James Infirmary
- The End
内容は1969年と1970年のアメリカ各地でのライヴ音源をまとめたものなので、どこか1か所でのライヴというわけではないけど、曲間はうまく編集してあたかも1つのライヴのように仕上げてある。そしてどの曲もベストテイクなんじゃないかというクオリティなので、この1枚があればBright Midnight Archivesでリリースされている他の音源を聴かなくても満足できる1枚だと思う。
1970年頃のジム・モリソンは酔っぱらっていたりしてライヴの進行をダラダラとしたものにしちゃっていて、後にリリースされたCDでもそんな様子が伺えるものがある。ちなみにこのサンプラーは後に“Bright Midnight Live In America”というタイトルでヨーロッパでリリースされたらしい。
CDが前述のような状態で届いたので、当時はライノのサイトにあったジャケ写を印刷して、それをCDケースに入れてそれっぽくしていたんだけど、それからさらに1ヶ月か2か月して、再度ライノからの届け物があった。それを開封すると、最初の写真にあったデジパックのジャケットで、さらにCDも入っていた。なにやらお詫び文だかそんなようなものも入っていたけど、内容は覚えていない。
そんなわけで、俺の手元には同じCDが2枚あって「ジャケット違い」ということで大事に持っているわけだ。