タイトルから何言ってんだと思うかもしれませんが、タイトルの通りです。アナログレコードのクリーニングは専用のスプレーとか液体をかけて拭くというのが一般的ですが、それだと溝の中にある微粒のゴミまでは十分とれません。
なので、かねてから見知っていた木工用ボンドを使ったクリーニングというものをやってみたのです。もちろんこれは荒療治であって無闇にやるものではありません。
トップの写真はスティーリー・ダンの”AJA”、2000年代にブックオフみたいな店で500円で購入したのだが、実際に再生すると終始プチプチノイズが鳴っていて、とても聴けたものではなかった。だからこのレコードで木工用ボンドクリーニングを試してみようと思い立ったわけです。
木工用ボンドは、よくあるアレで良いです。100均でも売っています。
まずはこんな風にボンドを盤面に垂らします。事前に軽くホコリは拭いて取っておきましょう。
垂らしたボンドを盤面全体に指で伸ばして塗っていきます。パックをするようなものと思ってください。気を付けるべきは、中央のラベルに塗らないこと。ボンドを剥がすときに一緒にべりッと剥がれてしまったら最悪なので。
塗ったら乾くまで放置します。今回は4~5時間ぐらい置いときました。
乾くとこんな風に透明になります。これを剥がすのですが、レコードに傷をつけないように端っこから剥がします。今回は、レコードの外円の一部にセロハンテープを貼っておいて、その上にもボンドを塗ることで剥がしやすくしました。
これが剥がしたボンドです。レコードには時々ボンドの一部が残ってしまうことがあるので、セロハンテープを使って丁寧に取り除きます。これが結構手間がかかった。うっすらと残ってるのが多かったので。
この後、レコードを再生してみたらノイズがかなり減りました。一応クリーニング前と後の再生の動画を撮ってみたものの、音が小さすぎて使い物になりませんのでここには載せません。
スティーリー・ダン “AJA”のアナログレコード、入手して20年近くになりますが初めて両面再生してみました。リマスターされたCDとはまた違った音で何度か繰り返し聴きました。木工用ボンドを使ってクリーニングをして良かったです。
ただ、もしこれを読んだことで実践してみようと思った場合は、他の人の記事も読んでみてから判断してくださいね。もっと良いやり方があるかもしれないので。