作れば売れると思ってしまうのがアマチュアだってこと

レコード・コレクターズ2009年7月号
レコード・コレクターズ7月号

レココレで中野泰博さんの「レコ屋日記」という連載がある。レコードショップで働いてきた氏ならではのショップの内側というか、様々なエピソードが書かれていてとても面白い。今月はバンド・ブーム期(1990年前後)の自主制作レコードを取り扱ったことが書かれていたけど、そうなんだよね、やっぱりアマチュアの人たちってのはレコードを売るというノウハウが無いからそこから教育していかないとならないんだよね。

俺も数年前にあるミュージシャンのCDを売り出す協力をしていたけど、そのミュージシャン曰く、出ているライヴハウスから「作ってみたらどう?」と言われたから作っただけで、だけどCD作ってネットで宣伝すれば売れるだろうと安易に考えていたって。

それはいくらなんでも無理!大体自分はどれだけ人に知られているの?知らない人の音楽を、ちょっとサンプル聴いたぐらいじゃ誰も買わないよ。まずはそういうところから説かなければならないんだよね。

レコ屋日記にも「無名の音楽は100枚も売れない」と書いてあったけど、本当にその通り、それどころか10枚も売れないんじゃない?ミュージシャン本人が売る努力をしてない限りは。大抵はその努力をしていない人たちばかりだったな。なんて、いろいろ思い出してしまったよ。

ところで今月のレコード・コレクターズは1954年から1966年のアメリカン・ロック/ポップのベスト100を選出。恐らく同年代以上の人たちがこれを読んで、同じく自分のトップ20ぐらいをあちこちで挙げていることだろう。だけど俺は興味ないのでスルー。

最近の俺の書くことを見てもらえばわかると思うけど、だったら最近のものを教えてもらったほうが良い。じゃあ何でレココレ買ってるんだという声も聞こえてきそうだが、それは長年の慣習なので止められないからなのさ。