アジムス『Demos (1973-1975) Volumes 1&2』

Azymuth / Demos (1973-1975) Volumes 1&2

Azymuth / Demos (1973-1975) Volumes 1&2 ※リンク先はCD

驚愕のアイテムだよね。アジムスのデビュー前、1973年から1975年にかけてのデモ音源が16曲。今年いちばんの発掘ものだと思う。

アジムスって何って人に簡単に説明するなら、ブラジルのバンドでジャズやフュージョンに分類されるだろうか。90年以降はクラブ界隈でも曲がよく流れたなんて記述をよく見るけど俺はよく知らない。

さらに説明するなら、NHK-FMの夜に放送していた「クロスオーバー・イレブン」のオープニング曲とエンディングは彼らの曲だ。これはもう枕詞のように言われるからいちいち言いたくないんだけどさ、どこか説明で落としどころが必要だからつい使ってしまう。

それはそうとこの音源は、長らくオリジナル・メンバーだった故ジョゼ・ホベルト・ベルトラミのスタジオに眠っていたものらしい。現在彼らのアルバムは Far Out Recordings というレーベルから出ているが、そこのスタッフが発見したらしい。もう、GJですよ。

アジムスのアルバムはどれも素晴らしいと思っているんだけど、完璧すぎて少々おなかいっぱいになりやすいんだけど、このデモ16曲で70分以上あるのに全然飽きない。それどころかオフィシャルなアルバムにはあまり感じられない「粗さ」があってすごくいい。

俺はこれをBamdcampでたまたま見つけて、しかもカセットテープでもリリースされるというのでカセットを購入したよ。だって全世界で150本限定って。シリアルナンバーが書かれていて、俺は2本買って103と104。Bandcampで購入するとデジタル音源もダウンロードできるのでテープが届く前から何度も繰り返し聴いている。

世界中で150本限定なんてすぐに無くなっちゃいそうなものだけど、そうでもなかったし、むしろ日本にたくさん入ってきているのではと思ったよ。ディスクユニオンや芽瑠璃堂とか他のショップでも取り扱っていたぐらいだし。CDでさえ売れないのに、カセットなんてなおさらだろうね。

恐らくまだいくつか曲があるんじゃないかと思うのだが、もしあるならVol.3としてリリースしてほしいねぇ。

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