「耳こそはすべて」だがしかし・・・

Stevie Wonder / Talking Book
Stevie Wonder / Talking Book

毎日音楽を聴いている。
部屋にいるときでも、通勤でも。
そして時々ライヴで生音も。
恐らく五感の中で一番酷使しているのは耳かもしれない。
そんな耳が、突然聞こえなくなったらどうする?
想像できる?今まで聴いていた音楽が聴けなくなってしまうって。
俺は時々そういうことを考えてきた。
きっと音楽が聴けなくなったら人生終わりだろうと。
「耳が聞こえなくなったら俺は自殺するよ」とか公言したことがあるw
でもきっとそんな事で命を落としたりはしないと思う。
悲しいだろうけど、それでも生き続けようとするだろう。

昔、中学生ぐらいのときに雑誌でスティーヴィー・ワンダーの
来日特集記事を読んだ。たぶん「FMステーション」という雑誌だったと思う。
記事にあった写真のひとつに、スティーヴィーが海辺で貝か何かを耳にあてていて、
「彼は地球上のあらゆるものから音楽を感じ取る」みたいなことが書かれていた。
彼は目が不自由だから視覚が使えない分、人よりも数倍も聴覚で物事を
感じるってことなんだろうと理解していた。

このことを最近思い出して、
俺がもし聴覚を失ったら、聴くのではなく「感じる努力をしよう」と思った。
きっとそのときに聴く新しい音楽については難しいかもしれないけど、
すでに何十回、何百回と聴いている音楽であれば、
振動だったり、記憶だったりで、その音楽を感じることができるかもしれないと。
今は耳に頼ってしまっているからそういう感覚は掴めないかも知れない。
だけどもし、そういうことになってしまったら聴覚以外で音楽を感じる
ことができるように努力してみたいと思っている。
それで新たな「聴き方」ができたとしたら感動的に違いない。
でも願わくはそういう事態にはなりたくない。
実はここ何年も耳の調子が悪くて膿んだりすることがあるので、
時々(特に左が)聴こえづらいときがあるんだよね。
通勤中はイヤホンを使っているんだけど、
できるだけ音は絞って聴くようにしている。
ピート・タウンゼントも言ってたしね。
「イヤホンで聴くときは音量下げないと難聴になるぞ」と。
http://wiredvision.jp/archives/200601/2006010603.html

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