アーチストへの愛情が感じられない再発だってよ!

ミュージック・マガジン2009年2月号
ミュージック・マガジンの2月号の特集はブランキー・ジェット・シティ。
何でこの時期に・・・と思ったけど、解散してしばらく経ってからの
総括というのは必要だと思う。
バンドの歴史やディスコグラフィも良かったが、
一番読んでいて面白かったのは、土屋昌巳をはじめとする、
ブランキーを陰で支えた人たちの回想録。
レコード会社はロック好きじゃない人にも売ろうとして、
バンドをやたらと売れ線にしようとするが、
それだとロックのアルバムは作れない。
一般の音楽好き100万人より本当にロックが好きな
10万人に買わせようとう方針でバンドをプロデュースした
というくだりには感動を覚えた。
スタッフやプロデューサーがレコード会社寄りの人だったら
こんな風には思わないんだろうね。
さすが土屋昌巳!そりゃグレイのプロデュース降りるよw

セックス・ピストルズで音楽に開眼した土屋は、ロックバンドに「やんちゃ」な部分を求める傾向がある。そのような土屋は、「真夏の扉」レコーディング時に、真面目で礼儀正しく、破壊的な部分が皆無なメンバーの態度に「手に負えない部分が無いとは、僕の手に負えない。」と以降のプロデュースを断念したと言うエピソードがある。
ウィキペディア「GLAY」の「プロデューサー・サポートメンバー」より

まあそれはともかく、
ブランキー・ジェット・シティの歴史を振り返る特集としては素晴らしいと思う。
ところで、恐らくこの特集が組まれる理由としては、
ブランキーのアルバムが紙ジャケ再発(CDは例のヤツ)されたためだと思うのだが、
Amazonのカスタマーレビューを見ると必ずしも喜ばれていない。


要約すると、まず、ファーストアルバムの「Red Guitar and The Truth」では、
・リマスターされていないぞ!
・SHM-CD商法に乗っかってるだけ
・ジャケットの装丁がメチャクチャ
そして「C.B.Jim」でも
・リマスターじゃない
・歌詞カードが紙1枚ペラになってる(以前はブックレット)
・そのため多くの写真が割愛されている
・粗雑な再発だ
他のアルバムでも同様の意見が書かれていたが、
共通して言われているのは
アーチストへの愛情が感じられない!
ということだ。
確かに、再発するのに昔のマスターのままだとか、
個人的にはジャケットやブックレットが省略されるというのがすごく嫌だ。
その時点で、アーチストが最初に掲げたコンセプトを踏みにじっているんだからね。
まあ・・・、これらのCDを出しているのはあの会社だからしょうがないか。
この会社は昔、オリジナル・ラヴのアルバムの再発の際、
ジャケット写真がまるで旧盤から複写したかのような荒い仕事をしてたし。
所詮商品としか思ってない、音楽への愛情なんて皆無なんだろうな。

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