90年代のデュラン・デュランにはまってる

Duran Duran / The Wedding Album
Duran Duran(The Wedding Album)

先週あたりから何故かデュラン・デュランを聴いている。
俺は80年代にリアルタイムで「リオ」や「ハングリー・ライク・ザ・ウルフ」なんかを聴いていたので、
やはりアルバムは『リオ』を聴いていたんだけど、ひょんなことから彼らの1995年のカバーアルバム
『サンキュー』を聴いたらこれがまたビックリのとんでもないアルバムだった。
彼らが敬意を払っているアーチストの曲をカバーしたというもので、
いちばんビックリしたのがパブリック・エナミーの”911 Is A Joke”をやっていたこと。
えー?デュラン・デュランとヒップ・ホップだと!?と思って聴いてみたのが始まりだった。

その後、『サンキュー』の前に出ている1993年のアルバム『ザ・ウェディング・アルバム』
を中古で入手して、実はこのアルバムに意外にはまっている自分がいることに気が付いたのです。

01. Too Much Information
02. Ordinary World
03. Love Voodoo
04. Drowning Man
05. Shotgun
06. Come Undone
07. Breath After Breath
08. U.M.F.
09. Femme Fatale
10. None Of The Above
11. Shelter
12. To Whom It May Concern
13. Sin Of The City
14. Time For Temptation
15. Stop Dead

確かこのアルバムが出てすぐだったか、しばらくしてだったかは覚えていないけど、
“Ordinary World”が車か何かのCMで使われていて、全米でも久々にヒットしたと記憶している。
だけど90年代、すでに俺はデュラン・デュランの音楽には興味がなくずっとスルーしてきた。
で、先の『サンキュー』を聴いたら80年代のイメージでずっと見ていたデュラン・デュランが
まったく別のバンドに思えて、その思いはこのアルバムでもほぼ同じだった。

“911 Is A Joke”のカバーを聴いて思ったのは、パブリック・エナミーの曲だけど、
雰囲気はベックっぽいなと。そう、時は1995年で、当時のオルタナティヴ・ロックを
意識していたんじゃないかと思う。その片鱗はこのアルバムでも感じられる。

この時のデュラン・デュランはヴォーカルにサイモン・ル・ボン、
キーボードにニック・ローズ、ベースにジョン・テイラー、
そしてギターがウォーレン・ククルロという構成。
80年代の彼らしか知らない人にとってはウォーレン・ククルロって誰って感じだろう。

彼は1980年ごろにフランク・ザッパのツアー・メンバーとして参加していて、
あのザッパ・バンド出身の人がデュラン・デュランに加入って、当時は驚いたものだ。
しかも80年代の5人でやるから辞めてくれって言われる2001年までの15年間も在籍してたんだよね。
このバンドが今も活動を続けているにあたって、ウォーレンの貢献は非常に大きいかと。

で、このアルバムが思ったよりも良いのですよ。
シングルカットした2曲、”Ordinary World”と”Come Undone”はもちろんのこと、
思い切り異色なのが7曲目の”Breath After Breath”。
この曲にブラジルのミルトン・ナシメントが参加していて、サイモン・ル・ボンとデュエットしているのですよ。
これもウォーレンがブラジルに渡ってミルトンのツアーに参加したことがきっかけだったり、
もっと驚くのがこのアルバムのプリ・プロダクションにおいては、
フランク・ザッパも関わっていたとウィキペディアには書いてあるのですよ。
ザッパは1993年に死去したから、ほとんど晩年ってことかね。
ヴェルヴェット・アンダーグラウンドの”Femme Fatale”のカバーとかね。
個人的には1曲目の”Too Much Information”も好きですね。

そう、俺は90年代の彼らの音楽を知らなすぎだった。
もっと聴いてみたいと思っていて、今はエレクトロニカ色の強い1997年作”Medazzaland”も聴いてみたい。
いや、遡って”Liberty”も聴いておかないと。

リアルタイムだったはずのバンドを後追いで聴くとか、まったく何なんだろうねw

コメント

  1. きつね より:


    はじめまして。Public Enemyの911 is a Jokeをyoutubeでチェックしていて
    Duran Duranのバージョンに出くわし、意外と良かったので、そちらをチェックしたところこちらのサイトにたどり着きました。私にとってDuran2は高校生の頃流行したブリティッシュロック Hungry Like The Wolf。ザ、アイドルバンドでした。
    なので、PEとの組み合わせは想像だにしていなかったので、しかも良かった。
    そもそも、Duran2がまだ現役でいること自体、知りませんでしたので嬉しかったです。

    長く、現役を続けているミュージシャンもたぶんファンも、長く音楽に触れていくうちに
    ジャンルの境界に気づいて、それを越えて行くことにも喜びを見出すものなんだなあ、って
    実感しました。

    ちなみにわたくしは現在、生粋の国産アイドル『嵐』に執心いたしております。
    片田舎の日本の主婦には冬は白菜漬け、アイドルは国産がイチバンです。

    冗談はさておき、
    こちらでこの曲が入っているDuran2のアルバムも良いとのことなので
    機会をうかがって聴いてみようと思っています。

    ありがとうございました。

  2. hiroumi より:


    きつねさん

    Hungry Like The Wolf の頃のお話だと、僕と同年代のかたのようですね。
    デュラン・デュランは2000年代にオリジナルの5人で活動を再開したけど、
    アンディ・テイラーがすぐに抜けて、いまは4人のようですね。

    この記事を書いてから、”Medazzaland”というアルバムも聴きましたが、
    これまた80年代のイメージとは全然違うテクノ色もあるアルバムで、
    ニューロマンティックをリアルタイムで過ごした者としては、
    彼らがいまでも活動しているのは大変うれしいです。

    「ウェディング・アルバム」是非聴いてみてください!

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