唐突に終了する「尻切れトンボ」な曲

カセットテープ

昔、カセットテープに曲を録音していて、テープが足りなくなってしまい、
いざ聴いてみると最後の曲が途中までしか入っていないということを、
俺と同じ世代の人だったら経験したと思う。
ただ、ロックの名曲にはテープが余っていたとしても、
曲の方が途中で、しかも唐突に終わってしまうものがいくつかある。
今回はそんな「尻切れトンボ」な曲を3曲紹介。
俺がこよなく愛する3曲でもあります。

THE BEATLES / I Want You
The Beatles / Abbey Road
最も有名な尻切れトンボな曲といえばやはりビートルズかな。
アルバム『アビィ・ロード』のアナログ時代ではA面最後に収録。
昔、友達からレコードを借りてテープに録音しながら聴いていた時、
延々と続く演奏に聴き入っていたらいきなり音が途切れたから、
てっきりステレオが故障したかと思ったぐらい(笑)。
レコーディング後に編集したこの曲は8分4秒ぐらいの長さだったらしいが、
ミックスを聴いているときにジョン・レノンが「そこでテープを切れ!」と
言ったらしく、7分44秒のところでフェイドアウトもちゃんとしたエンディングもなく、
唐突に終わってしまう。
CDとなった今、この曲の後に続く「ヒア・カムズ・ザ・サン」のイントロの音が
ものすごく小さく聴こえてしまうのではと心配してしまうのだけど、
もしかしてCD用に音が調整されてるのかな?
CDで聴いたことがないのでわからないのだけど・・・。

SEX PISTOLS / No Fun
Sex Pistols / Pretty Vacant
セックス・ピストルズの3枚目のシングルとなった「プリティ・ヴェイカント」の
B面に入っているこの曲は、ザ・ストゥージスの曲で、俺は本家よりもこっちが好き。
ジョニー・ロットンの噛み付くようなヴォーカルがたまりませんな。
この曲の終わり方は、エンディングに入ったと思ったところで唐突に切れる。
あとちょっと、おそらく30秒もあればフルエンディングで終われるのにと
いうところでブツ切れとなってしまうせっかちさが良い。
今は何かしらの(ベスト的な)編集盤で聴くことができるよ。

DINOSAUR JR. / Just Like Heaven
Dinosaur Jr / Just Like Heaven
そして尻切れトンボソングとしては最高の1曲!
ダイナソーJr. のシングルで、この曲自体はザ・キュアーのカバー曲。
終わり近くで切れるわけでもないし、延々と続く演奏中に切れるわけでもない。
本当に「曲の途中」で唐突に終わってしまうのだ。
これこそ、最初に書いたような、テープが足りなくて途中で終わったみたいな感じ。
YouTubeにあったから、ちょっと聴いてみてくれ!

いつ聴いてもいい終わり方だなぁ!
最近ではアルバムの次の曲と曲間なく繋げることで、
前の曲が唐突に終わるというパターンも結構あるみたいだけど、
これら3曲は他の曲が続けて始まるという前提では作られていない。
他にもきっとあるだろうけど、今思い出せるのがこの3曲しかないので、
他に知っているという人がいたら教えてくださいな。

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