俺が好きだったタワレコは忘却の彼方に

いやいや、なんですかこのニュースは

ドコモ、タワーレコードを子会社化 – ITMedia ニュース

なんだろう、このニュースにはちょっとモヤモヤさせられるんだよね。
ビジネス的なことではなく、音楽産業、文化的な意味で。
ますます無難なものしか取り扱わなくなるんじゃないかとか、そんな意味で。
まあ、アメリカの本家タワレコが破綻したときから、あまり期待はしなくなってはいたけどね。
もう、俺が好きだったタワーレコードは遥か忘却の彼方にいってしまったなぁw

今を遡ること22年ぐらい前、俺が初めて利用したタワレコは池袋店で、
当時は駅から10分~15分ぐらい歩くような立地のところにあった。
でもバイトの帰りによく立ち寄っていたんだよね、その頃から21時か22時ぐらいまでやっていたから。
池袋にはWAVEもあったけど、そっちは俺がバイトを終わる時間と同じタイミングで閉まっていたから、
あまり寄ることができず、かつタワレコのほうが若干安く感じていたってのもあったかな。

まだあの頃は輸入盤しかなく、J-Popの類は置いてあってもごく僅かだった。
そう、いわゆる「渋谷系」なんかは結構充実していたかな。ピチカート・ファイヴもよく買ってたし。
でもやはりメインは輸入盤で、当時はまだLPからの移行時期だったから
CDの棚というのはなくて、LPのを流用していたんだよね、「ロングボックス」に入れて。

from “My Metallica-collection”

あの頃はCD買って帰ってくるとこのロングボックスを捨てていたけど、いま思うと取っておけばよかった。
このロングボックスの紙の匂いが当時の輸入盤屋の特徴だったかもね。
そして、あの頃はCD屋に行くだけでワクワクしたものだ、例え何も買うことがなかったとしても。
あの時代が懐かしいです、給料が出るとやたらと買ったりしてね。

いまは若い人たちがCDはオワコンだって言うけど、今の音楽やそのビジネスを見ていると
彼らがそういうのも無理はないし、そう思わせてしまったシステムがクソなんだよね。
いまCD買うことでワクワクしているのなんてあいつらのファンだけだろ?

タワレコもNTTの傘下に入ってしまうのか。
時代の流れを感じるけど、彼らが掲げている”No Music, No Life”だけは貫いて欲しいものだ。

そういえば、池袋のタワレコで思い出した話がひとつ。
バイトの帰りにタワレコに寄り、さて帰ろうと池袋駅に向かいだしたら、前から俺の友人がきた。
「おお、偶然だね!」と言ったら「いや、きっと(俺が)いるだろうと思って来た」と言われたことがある。
俺はどんだけ立ち寄ってるんだってw
だって彼は仕事が終わってすぐに電車に乗って帰らずに、きっと俺がいるだろうと予想して
十数分歩いてタワレコに来て、実際に俺がいたんだからね。笑えるよ。

タイトルとURLをコピーしました