ディープ・パープルの『ライヴ・イン・ジャパン』を久々に

Deep Purple / Live In Japan
Deep Purple / Live In Japan (3CD)

先日、仕事をしながらなぜかディープ・パープルが脳内再生されて、
しかもなぜか「スペース・トラッキン」の長い長い演奏部分ばかりが出てくるので、
これは聴くしかないと写真の”Live In Japan”の3枚組を久々に聴きまくった。

“Live In Japan”とは1972年にリリースされたライヴ・アルバムで、
当初日本のみでのリリースが計画されていたのだけど、マスターテープを聴いたメンバーが
その音質の良さにビックリして、海外でも”Made In Japan”としてリリースされたとう経緯があったのさ。

1972年8月15日と16日の大阪公演と、17日の東京公演の中からベスト・テイクを集め、
全7曲がアナログ2枚組に収録されたのがオリジナルで、上の写真のものはその3日間が
各CDに収められているという「ほぼ」完全版といえるもの。
「ほぼ」と書いたのは、CDの収録時間の都合でカットされている曲があるから。
いきなりディスク1の8/15では「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が抜けてるし。
これは元祖”Live In Japan”を聴けってことだろうねw

それはそうと、「スペース・トラッキン」。
この曲はアルバム”Machine Head”に収録されている4分半の曲だが、
“Live In Japan”では20分ぐらいの長尺なものとなっている。
しかも、最初はスタジオ盤とおなじような展開で、その後に尾ひれのように長々と演奏が続く。
第1期時代の「マンドレイク・ルート」という曲が主に奏でられているのだけど、
それでもアルバムクレジットは「スペース・トラッキン」と言い切ってしまうところが良い。

70年代のバンドのライヴ・アルバムを聴いていて面白いなと思うところは、
1曲をやたらと長くやってしまうところ。いわゆるインプロヴィゼイションってやつだけど、
俺はそこに彼らミュージシャンの創造力というか力量というか、それらの凄さを感じるよ。
まあ、本当にその場での即興演奏もあれば、あらかじめ練られたものもあっただろうけどね。

今のバンドがそういうライヴをやっているかどうかはわからないけど、
でもイメージとしてはレコードどおりの演奏が主のような気がするんだよね。
あと、若い世代の聴き手も1曲が10分も20分もある曲なんて聴けないんじゃないかと。
ザッピングで飛ばし飛ばし聴いたりするようだしねw

こっちがオリジナルの”Live In Japan”ね。
Deep Purple / Live In Japan
Deep Purple / Live In Japan