そろそろスティーリー・ダンの新しい曲が聴きたい

Steely Dan / Caves (bootleg)
ゴールデンウィークの昼下がりに『ガウチョ』を聴いていてふと思った。
「スティーリー・ダンの新しい曲が聴きたい」と。
オフィシャルサイトでは今年のツアーの日程が発表されていましたが、
来日などの噂はまったく聞きませんね。
ライヴも見たいよなぁ・・・・。

例えばローリング・ストーンズとか、最近来日したイーグルスやホール&オーツでもいいけど、
彼らのライヴを見たとしたら、新しい曲よりもかつてヒットした曲や
有名な曲を聴きたいと思う。他の人もそうなんじゃないかな?
全盛期の曲をね。
でも俺はスティーリー・ダンに限っては違って、
昔の曲も聴きたいのはもちろん、新しい曲も聴きたい。
それはなぜかというと、昔と今の彼らの「あり方」が違うから。

1980年までの彼らは、結成当初こそはライヴも行っていたけど、
70年代後半はスタジオ・ミュージシャンを大量導入して音を作り上げていった。
『ガウチョ』や『エイジャ(彩)』とか『幻想の摩天楼』といったアルバムは
まさにその典型で、聴いて思うのは「密室性」をすごく感じること。
しかし20年を経て再び活動を始めた彼らのアルバム
『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』と『エヴリシング・マスト・ゴー』の2枚、
そして近年のライヴ音源を聴けば分かるけど密室性は希薄だ。

まあ『トゥ・アゲインスト・ネイチャー』はまだ密室的な音感はあるけど、
まったく同じメンバーで『エヴリシング・マスト・ゴー』を作っているところや、
そのメンバーでライヴを行っていて、かつての彼らからは
信じられないぐらいのライヴバンドとなっているのが今の特徴だろうか。
そんなライヴバンドとなったスティーリー・ダンに期待しちゃうのは
昔の曲をライヴで再現する以上に、新しい録音物なんですよ。
新しい曲が聴きたいなって思うわけです。
新しいアルバムを出して欲しいよ、ホントに。
そして来日して、ドナルド・フェイゲンに “Hi, Kids !”と言って欲しい。
客はオッサンばかりなのに、「ハイ・キッズ!」はねえだろと思うのだけどねw

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