遠藤ミチロウ生誕祭 『Roll Over 60th』 還暦なんかブッ飛ばせ！

昨日11/15は遠藤ミチロウの誕生日。今年でミチロウは60歳、還暦を迎えた。そんな彼の還暦記念としてのライヴが渋谷のO-Westで行われて、俺も行ってきた。

今回はミチロウが現在おこなっているユニット4組が出演で、もちろんそのどれもにミチロウは参加している。まず最初はM.J.Q.

　遠藤ミチロウ – Vo, Gt
　山本久土 – Gt
　クハラカズユキ – Dr

唯一過去に何度か見ているユニットがこのM.J.Q.で、「虫」でスタート。MCでミチロウが還暦になったというようなことを言ったら「さっさとくたばれジジイ」の声が。23年ぐらい前にビデオ・スターリンをやっていたころから言われてる事って変わってないんだな。ファンも歳をとったと。

他には「音泉ファック」や「負け犬」なども演奏。「Sha.La.La」をやったときはMayさんあたりがゲストで来ないかなと変な期待をしてしまったよ。そういえばツイッターで最近見かけないね。

次にTouch-Me。

遠藤ミチロウ – Vo, Gt
中村達也 – Dr

やっと見ることができたタッチミー。結成当初に渋谷のアピアでのライヴ、予約以外は見れないと言われて、そこから何度も機会を逃していたからね。ちなみにアピアは他の件でも断られた経緯があって、俺には縁の無い場所と認識。

達也のレザーのつなぎがカッコイイ。「ビジュアルに拘ってしまった」と言ってた。ドラムのスタイルがもう自由すぎて、だけど的確なリズムでホント素晴らしいねこの人。このユニットもアコースティックなのにパンクだったね。

「オデッセイ・2010・SEX」や「限りある限り」なんかが聴けた。俺にとっては初・生中村達也を見ることができて満足。

3番目はNOTALIN’S

遠藤ミチロウ – Vo, Gt
石塚俊明 – Dr
坂本弘道 – cello

ミチロウって、例えば”Fish Inn”といったアルバムやパラノイア・スターのような、サイケデリック指向もある人なんだけど、いまはどうなんだろうってずっと思っていて、それが実はこのユニットなんだってのを昨日初めて知った。

チェロの坂本さんって人の演奏がパンク過ぎて、電動のこぎりみたいので、チェロの本体を削って音を出すわ、研磨機使ってチェロを支えている棒（何ていうの？）を削って火花を出しまくるわで、それを目の当たりにした他の人も釘付けになってたね。

「マリアンヌ」「カノン」「父よ、あなたは偉かった」など4曲だったかな。最初の曲だけは何か分からなかった。それにしてもミチロウも「父よ」のような曲の歌詞をよくもまあちゃんと覚えているよね。

そしてトリは Stalinism。

遠藤ミチロウ – Vo
山本久土 – Gt
Kenken – Ba
クハラカズユキ – Dr
中村達也 – Dr

ところで俺は最初からかなり前の方で見ていたんだけど、このバンドが始まる頃になると、後ろから押され始めてある種の嫌な予感が。おいおい、俺は今日はそんなつもりないぜと思いながらも移動せず。ザ･スターリンの楽曲をやるこのバンド、盛り上がらないわけが無い。

ミチロウが唯一ヴォーカルに徹したのがこのときだけで、拡声器で始まりましたよ「メシ喰わせろ」が。もう俺も抑えがきかない！

「ロマンチスト」「天プラ」「下水道のペテン師」「溺愛」「アザラシ」「365」「STOP JAP」「バキューム」「アーチスト」「解剖室」「仰げば尊し」（順不同）

もうこれらの曲を叫んでもみくちゃにされましたよ！終わった頃には汗だくで、俺着替えとか持ってこなかったし。やはりライヴは暴れてなんぼだなって、こういうときには必ず思うね。

そして最後にミチロウ1人による「天国への扉」。2時間ぐらい、様々なユニットで歌うミチロウのパワー。60のジジイとは思えない凄さがある。

みんな「さっさとくたばれ」とか言ってたけど、もちろんこれは本心ではく、ご挨拶だってのは承知の事実。

前に書いたことがあるかもしれないけど、ミチロウのライヴを見ると俺はつくづくロックが好きでよかったと思える。そんなミチロウにはまだまだくたばって欲しくない。

ところで、ザ･スターリンのトリビュートアルバムが出るらしい。だけど申し訳ない、俺は興味が無い。だってミチロウが歌うから意味があるのであって、ミチロウの曲を人が歌ってもな・・・ってのが俺の中にはある。

だけど、来年1月のイベントには行こうと思っている。そこでは「スターリンZ」としてミチロウや達也が参加するそうだから。