ドナルド・フェイゲンの全キャリアを納めた『Cheap Xmas』

Donald Fagen / Cheap Xmas

Donald Fagen / Cheap Xmas

ドナルド・フェイゲンがブルーノート・ジャズ・フェスティバルで来日することで、音楽誌も賑わってきたみたいだけど、かつて2012年にダウンロード・オンリーでリリースされたセットがCDでリリースされるみたい。

それがこの『チープ・クリスマス』というタイトルのセットで、CDで5枚組。内容は過去にフェイゲンがリリースしたアルバム4枚と、アルバム未収録の曲を収めたCDからなっている。

アルバムはもちろん、以下の4枚ね。

  • The Nightfly (1982)
  • Kamakiriad (1993)
  • Morph The Cat (2006)
  • Sunken Condos (2012)

そして残る1枚の収録曲はこれ。

01. Rhymes
02. Big Noise New York
03. True Companion
04. Confide in Me
05. Blue Lou
06. Shanghai Confidential
07. Green Flower Street
08. Century’s End
09. Hank’s Pad
10. Viva Viva Rock ‘n’ Roll

まず、『ザ・ナイトフライ』と近い時期の曲が03、07、08で、「03. True Companion」は1981年の映画「へヴィ・メタル」のサントラ、「08. Century’s End」は1988年の映画「ブライト・ライツ・ビッグ・シティ」のサントラに収録された曲で、かつての編集盤”Gold”にも収録されていたので聴いたことがある人は多いと思う。

『カマキリァド』からシングルカットされた曲のカップリングで入っていたのが02、04、06で、05は1992年の映画「摩天楼を夢見て(Glengarry Glen Ross)」のサントラ収録曲。因みに02は”Trans-Island Skyway”、04と06は”Tomorrow’s Girls”のシングルに入っていた曲。

そして『モーフ・ザ・キャット』時期の曲が01、09、10で、「01. Rhymes」はアル・グリーンのカバー、「10. Viva Viva Rock ‘n’ Roll」はチャック・ベリーのカバー、そして「09. Hank’s Pad」はヘンリー・マンシーニの曲にフェイゲンが歌詞をつけたものとか。

恐らく、このディスク5を目当てにこのセットを買う人もいるんじゃないかと思う。あとモノとして持ちたい人とか。実はこのディスク5は、かつてリリースされた”Nightfly Trilogy“に収録されていたんだよね。つまり今回の『チープ・クリスマス』は『トリロジー』に”Sunken Condos”をプラスしたものと言ってもいいだろう。

だけどとてもいいタイミングでのリリースだと思う。ドナルド・フェイゲン来日で狂喜する人も多いかもしれないけど、実は『ザ・ナイトフライ』しか聴いていないという人もいるかもしれないし、これを機会に他のアルバムも聴いてみて欲しいものです。俺はどのアルバムも同じぐらい好きだしね。