ヒデキ、カンゲキ！

西城秀樹 / Young Man (Y.M.C.A.)

それはふとしたきっかけだった。ツイッターである人がこうつぶやいた

どーいった経緯でヒデキは「孤独のナイトゲームス」をカヴァーしたのか…
by jeffgoldsmith2

これは西城秀樹が1983年にリリースしたシングル「ナイトゲーム」のことで、オリジナルはレインボーやアルカトラスでヴォーカルを努めたグラハム･ボネットの「孤独のナイトゲームス」を日本語カバーしたものだった。

このつぶやきに俺も「確かヒデキはライヴでは『（クリムゾン・キングの）宮殿』とかもやってたよ」と返し、そこから彼のカバーした曲を調べ始めてしまったのです。ちなみ「宮殿」はウソでしたｗ

手っ取り早くウィキペディアで「西城秀樹」を開く。するとディスコグラフィが載っていて、やたらとライヴ・アルバムがあることがわかる。早速『西城秀樹オン・ステージ』という1973年のアルバムの曲目を見ると、「ジョニー・B・グッド」とか「ブルー・スエード・シューズ」とか「ママはダンスを踊らない」なんてところをやっているではないか！しかもこの時まだ17歳だぜ！

そして翌74年の『西城秀樹リサイタル/ヒデキ・愛・絶叫!』では「サティスファクション」と「イエスタデイ・ワンス・モア」、そして「スピニング・ホイール」なんかもやっているじゃん。知ってる「スピニング・ホイール」？ブラッド・スウェット＆ティアーズの曲。イントロを聴くと「新聞によりますと・・・」という言葉が出てきちゃうね。
（え？まったく分からない？40歳以上限定だｗ）

ひとつひとつライヴアルバムを見ていくとキリがない。なぜならこの人、今までにライヴアルバムを20枚以上も出していて、洋楽カバーが必ずといっていいほど5曲以上入っている。他にも、洋楽カバーアルバムも出していて、74年リリースの『西城秀樹ロックの世界』の曲目はこんな感じ。

SIDE A
1. 孤独の太陽（IN MY ROOM）
2. ヘルプ（HELP）
3. シー・ラブズ・ユー（SHE LOVES YOU）
4. デイ・ドリーム（DAY DREAM BELIEVER）
5. ダンス天国（LAND OF A THOUSAND DANCES）
6. 朝日のあたる家（THE HOUSE OF THE RISING SUN）
7. ハウンド・ドッグ（HOUND DOG）
8. ビーバップ・ア・ルーラ（BE-BOP-A-LULA）
SIDE B
1. グッド・ゴーリー・ミス・モーリー（GOOD GOLLY MISS MOLLY）
2. ジョニー・ビー・グッド（JONNY B, GOODE）
3. ブルー・スウェード・シューズ（BLUE SUEDE SHOES）
4. ヘイ・ジュテーム（HEY JE T’AIME）
5. クレイジー・ラヴ（CRAZY LOVE）
6. サティスファクション（SATISFACTION）
7. とどかぬ愛（QUE JE T’AIME）

さらに年を追って見ていくと79年の『BIG GAME’79 HIDEKI』というアルバムは1曲目が「ウィ・ウィル・ロック・ユー」だぜ！もちろんクイーンの。もっと驚いたのはキング・クリムゾンの「エピタフ」も入ってる。このライヴ盤超聴きてえぞ！

そしてついに80年の『BIG GAME’80 HIDEKI』ではレインボーの「アイ・サレンダー」や「ロスト・イン・ハリウッド」なんかを歌ってる。「ナイトゲーム」はこの時期から伏線があったのか。

これがそのアルバムジャケットだけど、衣装がすごいじゃん。フレディ･マーキュリーに対抗しているかのよう。いやぁ、すごい！

俺は小学生のとき好きだったんだよ、西城秀樹。だけどベストテン番組で見るヒット曲しか知らなかったし、今の今までライヴでロックのカバー曲をこんなに歌っているとは思わなかった。これらのライヴ盤はCD化されていないのかなぁ？すごく聴いてみたい。

ところで俺、ヒデキと誕生日が同じなさ。