ELOパート2のことをあえて書く

ELO PartII
picture from Projekt Birmingham

私の音楽遍歴(その2)」で最初に買ったLPがELOことエレクトリック・ライト・オーケストラだと書いたので、本当だったらその勢いでELOのことを書くのが普通だが、ここではあえてパート2のことを書く。

そもそも「パート2」ってなんだよって思うよね?ELOはロイ・ウッドとジェフ・リンを中心に結成されて1971年にデビュー。すぐにロイ・ウッドが脱退してしまったためにジェフ・リンのグループとして1986年まで活動していたわけです。グループ名の使用権はジェフと結成時からのメンバーであるベヴ・ベヴァンにあって、べヴはジェフ不在でグループを続けようとしてグループ名に「パート2」をくっつけて活動をしたのです。要するにエレクトリック・ライト・オーケストラ・パート2 ってこと。

そんなELOパート2が1991年にリリースしたのが”Electric Light Orchestra, Part II” というアルバム。

Electric Light Orchestra, Part II
1. Hello Hello
2. Honest Men
3. Every Night
4. Once upon a Time
5. Heartbreaker
6. Thousand Eyes
7. For the Love of a Woman
8. Kiss Me Red
9. Heart of Hearts
10. Easy Street

ジェフ・リンこそELOと思う人はまず受け付けないアルバムだと思うけど、70年代のELO最盛期のバイオリン・プレーヤーも参加していて、80年代のシンセサイザー中心の音とはまた違った感じなところがいいと思っている。2曲目なんかいきなり弦楽器で始まって「おおっ!」って思うよ。ただ所々産業ロックっぽかったりするし、やはりヴォーカルがジェフじゃないから違和感はある。

パート2はもはや別のバンドと思って聴けばかなりいいアルバム。ちょいと過小評価されているんじゃないと思うことも。その後パート2は1994年に”Moment of Truth”というセカンドアルバムをリリースしたあと、ベヴ・ベヴァンが2000年に解散を発表。バンドはべヴを除くメンバーが “The Orchestra” という名前で今も活動していて、ELOとパート2の往年のヒット曲を披露しているそうだ。今は “Electric Light Orchesta, Part II”は廃盤っぽいんだけど、もったいねえなぁ。

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