プリンスの新譜が1年ぶりに出た。タイトルは”HITnRUN phase one”といって、”HITnRUN”とは”Hit and Run”のことだろうね。それがフェーズ・ワンだというのだから、そのうちフェーズ・トゥーもでるのだろうか？そしてジャケットが前作の”ART OFFICIAL AGE”に似ているんだよね。その時のレコーディングの余りものをまとめたのだろうか？ジャケからはそういう関連性があるような気がする。
もともとこのアルバムは、主に海外で展開されている”TIDAL“というストリーミングサービスのみでリリースされる予定だったのが、急遽CDでも発売されたのだった。プリンスの近作はずっとデジパックで出ていたのが、今回は珍しくプラケースに収められているのはそういった事情もあるんじゃないかなと思う。
01.MILLION $ SHOW (feat.Judith Hill)
02.SHUT THIS DOWN
03.AIN’T ABOUT 2 STOP (feat.Rita Ora)
04.LIKE A MACK (feat.Curly Fryz)
05.THIS COULD B US
06.FALLINLONE2NITE
07.X’S FACE
08.HARDROCKLOVER
09.MR.NELSON (feat.Lianne La Havas)
10.1000 X’S & O’S
11.JUNE
全11曲で37分とコンパクトな構成となっていて、プリンス流のEDMな曲が目立つ。俺、前作のことを書いた時に「プリンスのアレンジのセンスが変わっていない（停滞？）」なんて書いたけど、確かに彼のセンスは変わらずだが、その時の流行りをちゃんと押さえる姿勢は素晴らしいと思う。でもかつては時代の最先端を行ってたのに、いまは追従という形になってしまっているのが残念だと思うのかもしれない。
アルバムはいきなり”For You”、”1999″、”Let’s Go Crazy”の出だしが続けて鳴りだすからちょっとビックリした。再生したアルバムを間違えたのかと思ったよ。EDMっぽいのはその01とか03、06（この曲は最高）、08で、他には02のプリンスのシャウト系ラップとか、ラストのバラードが気に入っている。05は前作にも入っているがアレンジをどす黒くしている印象。全体的に聴いてみても、前作よりも好きかもしれない。パッケージでもリリースしてくれて良かった。
