現代アートはノイズ・ミュージックと結びつきやすいのか

十和田市現代美術館

先週末に青森県へ遊びに行ってきた。目的は主に美術館めぐりで、その行程中にあることに気が付いた。それは十和田市にある「十和田市現代美術館」でのこと。ここには近年のアーチストによる作品が展示されていて、その中にはオノ・ヨーコの作品もあった。

展示されている作品のひとつ、ボッレ・セートレというノルウェーのアーチストによる「無題 /デッド・スノー・ワールド・システム」という作品は、白をモチーフとした中に山羊が横たわり、3つのディスプレイからは幾何学的な線の模様が流れていて、まるでSF映画の舞台にいるかのような空間が作られていたのだが、そこではノイズ・ミュージックのような音がずっと流れていた。

そのノイズ・ミュージック的な音がどんなものだったかは表現しにくいが、あえて挙げるならこんな感じ。

その作品の入口には学芸員の女性が椅子に座っていたんだけど、ずっとこんな感じの音を聴いていて、頭がおかしくなりそうとか思っていないか気になってしまった(聞かなかったけど)。

また、青森公立大学にある「国際芸術センター青森」でも、展示されている作品とともにアンビエントなノイズが終始なっていたし、日常の風景(足音や電車の音、自然音など)をイヤホンで聴きながら抽象的な画を鑑賞するという作品もあった。

思い出してみると、過去に見てきたアートでも、音による効果を加えた作品はいくつも見てきたし、よくよく考えたら現代アートってノイズ・ミュージックまたはアンビエント・ミュージックの宝庫なんじゃないかと思った。これらはアートと併せて鳴っているから「作品の一部」として聴かれているけど、単体だったらなかなか聴かれることがないタイプの音楽たち。普段何気なく作品に付随している「音」として聴いていたからあまり意識することは無かったけど、今回の旅行で改めて気が付いたわけなのです。

音楽ではないアート作品を見にいっているはずなのに、そこに偶然音楽があったりするととても面白く感じる。今度また別の美術館へ行くときも楽しみにしたい。そしてとても意義ある旅行となった。

そういえば、イーノの環境音楽なんかも合いそうな気がした。

タイトルとURLをコピーしました