リリー・アレンを聴いてネナ・チェリーを思い出す

Lily Allen

リリー・アレンのセカンド・アルバム『イッツ・ノット・ミー、イッツ・ユー』を聴いてかなり気に入っているが、それ以上にファーストの『オーライ・スティル』が良い。


Lily Allen / Alright, Still
Lily Allen / Alright, Still

スカやレゲエをベースにしたポップ・ミュージックで、どの曲もコンパクトで聴きやすい。その容姿や声や「スマイル」なんて曲名からは可愛らしい歌を想像したくなるが、実際の彼女は毒舌だし、歌詞も過激だし、パパラッチにはトップレス姿を撮られるわで、尖がった感じが俺としてはツボにはまってしまった。

何度かアルバムを聴いているうちにふと思ったのだけど、ネナ・チェリーの『ロウ・ライク・スシ』に似てるなと。

Neneh Cherry / Raw Like Sushi
Neneh Cherry / Raw Like Sushi

これは1989年にリリースされたファースト・アルバムで、「バッファロー・スタンス」や「マンチャイルド」がヒットしたが、ヒップホップを大々的に取り入れた音は強烈な個性を放っていた。当時メチャクチャ聴きまくった1枚。

このアルバムと『オーライ・スティル』の雰囲気が似ているように思える。雑多とした感じや、通常のポップスだけでは括れない音楽性など。そういえばこの2人はバックグラウンドも近いものがある。

ネナ・チェリーはリップ・リグ・アンド・パニックのメンバーだったし、継父にはジャズ・ミュージシャンのドン・チェリーがいる。リリー・アレンも父親は俳優で母親は映画プロデューサーで、クラッシュのジョー・ストラマーがリリーの名付け親って話が英語版ウィキペディアに載っている。ちなみに母親はスリッツのメンバーだったという記述もみかけるが、
これはどうやら違うらしい。

なんだか俺の先入観もあるのだろうけど、今日この2人のファースト・アルバムを続けて聴いてみてそんな風に思ってだらだらと書いてみたんだけど、結びの文章が思い浮かばないから、2人のPVでも最後に。

Lily Allen / Smile

Neneh Cherry / Buffalo Stance

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