上のTwitterでの発言、これは某ミュージシャンの発言なのだが、
最初に断わっておくと俺はこの人たちのグループ（飼育係みたいな名前）はおろか、
この人個人を非難するわけではない。しかし釈然としないものを感じたので書かせてもらう。
まず、この発言の中でに出てくる「地蔵」というのは何かが分からない人もいると思う。
これは、今月半ばに行われたサマソニで、普段フェスには出ないであろう日本の某バンドの
ファンが、そのバンド目当てだけのために前の方を陣取り、それより前のバンド達の
パフォーマンスには目もくれずじっと待ち続けていた状況のことを指している。
詳しくは以下を見ておいてほしい。
音楽フェスに不慣れな邦楽ファンによる場所取りに非難の声 – NAVERまとめ
そこで上の発言だ。
じっと突っ立って（もしくはシートを敷いて座り込んで）いた人たちがいても良いじゃない、
僕らが路上ライヴをやっていた時に真剣に聴いてくれてた人はみんなじっと耳を傾けていたんだよ。
と言いたいのだと俺は受け取った。
いやいやいや、何をおっしゃるんですか。
俺はその発言を2度読み思ったのは聴き手側ではなくて音楽やっている人目線からの発言だなと。
まずこの人のバンドは路上で下積みをしたというのは俺もなんとなく伝え聞いている。
で、路上というのはあくまでも公道だし、ましてやあなた方は当時はどこの誰とも分からないアマチュアだったでしょ。
そんなアマチュアミュージシャンが路上で演奏しているのを聴く時にいきなりノリノリで聴くかい？
多くの初見の人たちはそのミュージシャンを「試している」からじっとして聴いているんだよ。
試しているというのは、こいつらは聴く価値があるかとか、もう1回見たいと思えるかなど。
少なくとも俺はそういう思いで見る。
中には通りがかりで暇つぶしやいきなりノリノリで聴く人もいるけど、大概は酔っ払いじゃね？
そもそも路上とフェス会場を一緒にするのがおかしいと思うわけだ。
単独のライヴでファンがじっくり聴きたいからじっとしているという状況はもちろんあるだろうが、
出るバンドが幾つもある中でそのバンドに興味がないから、目当てが出るまでじっと待つというのは
状況がまるで違うでしょう。
確かに、俺もフェスなんかでは興味のないバンドの時は腕組んで突っ立ってるよ。
「早く終わらねえかな」なんて考えながらｗ
でもそういう時は後ろの方で見ているし、万が一前の方をすでに陣取っっている時は、
例えそれほど興味の無いバンドの演奏でも楽しんできたよ。
周りで楽しんでいる人たちがいるのに、退屈を決め込むとか悪いでしょ。
そもそも「地蔵」がひんしゅくかったのは、そういうフェスの流れを無視して
ただ自分が見たいバンドだけのために前の方を陣取り、
周りで楽しんでいる人たちに水をさすようなことをしているからだろ。
目当てのバンドが始まるまで、スマパンってよく分からないけど楽しもうって姿勢だったら、
きっと誰も文句言わねえだろう。
そういう意味で、上の発言はまったくの見当違いだなって感じたわけです。
そもそも今あなた方が路上でライヴやってみてごらんよ、
じっと固まって聴いている人なんていないでしょうに。
もしくは何千何万人の前でライヴをやって、そのほとんどがじっと固まって聴いていたらどうよ？
とかね、そういう風に感じたので。
比べるフィールドが違うってことですわ。
