違法ダウンロードしたものに価値を見出すのは無理

NMNの記事
“違法ダウンロード「1万曲DLがそのまま1万曲の売り上げ減と判断するのは間違い」”
これは確かに画期的な判決だ。まずは記事を引用

2004年から約一年間、BitTorrentのP2Pトラッカーサイト【Elite Torrents】を通じ、計17281曲の音楽ファイルを不正にダウンロードしたとして、RIAA(全米レコード協会)に124769ドル(約1100万円)の損害賠償を求められていたDaniel Dove被告に対して、バージニア州西地区連邦裁判所のジェームズ・ジョーンズ判事は「1万曲を不正ダウンロードしたことで、レコード協会が訴えているような1万曲の売り上げ減にそのままつながることとは限らない」とする画期的な判決を下した。

内容だけを普通に読めば、違法ダウンロードをした人の方が絶対的に不利なはずだ。
しかし、約17000曲の違法ダウンロードに対しての損害賠償額が124769ドル。
1曲あたりの7ドル相当ってのはずいぶん無茶苦茶な額を要求してねえか?
7ドルじゃ600円ちょっとといったところか?
おいおい、iTunes ストアなら1曲100円とか200円だし、
ぼったくりな着うたフルでさえ1曲300円前後ぐらいだぞ!
Torrent を使ってのダウンロードの違法性よりも、権威を振りかざしたRIAAの請求額を
不当なものと判断したこの判事さんは偉い!
だいたい、RIAAが行ってきた1曲あたりに対する「独自の査定」ってどんなものだよ。
今までにも脅しに近い訴訟をしてきているようだし。
この国にも似たような団体がいるよな、そういえば。


ところで1年間で17000曲もの違法ダウンロードをした人にとって、
それらの曲の価値はどんなものだろうか?
落としてきた曲数だけみれば確かにレコード業界へのダメージも考えられるけど、
だからってじゃあネットというものがなければこの人は17000曲も購入しただろうか?
恐らくその100分の1、1000分の1も購入しないだろう。
だからRIAAが1曲ごとの対価をはじき出して「これだけの収益があるはずなのに」
と訴えてみても、そのとおりには決してならないと思う。
そこ(ネット上)に違法ダウンロードのファイルが存在していないなら、
人は別のところへ興味を向けていたに違いない。
別に俺は違法ダウンロードを良しとしているわけではない。
どうにかしてタダで手に入れようと思うってことは、そういうことだと。
ブート音源を拾って聴いている者の意見ってことでw
関連記事:
違法化されても変わらないでしょう
違法ダウンロード3回でアウト!?
普通にCD買うほうが安上がりじゃん
タダでダウンロードできる音源が欲しい人たちへ–追記
ファイル交換ソフトで曲をダウンロードするのはやめよう

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