【イマコレ】ブラッフォード / The Bruford Tapes

Bruford / The Bruford Tapes
Bruford / The Bruford Tapes

※イマコレ=「今ごろコレ聴いてる」「今まさにコレが俺にキテル!」的なアルバムなどをピックアップして紹介します。

01.Hells Bells
02.Sample and Hold
03.Fainting In Coils
04.Travel With Someone Else and Myself
05.Bee
06.The Sahara of Snow Part1
07.The Sahara of Snow Part2
08.One Of a Kind Part2
09.5g

先日、ビル・ブラッフォードの話をしたのがきっかけで、久しぶりに彼のリーダー・グループ、ブラッフォードのアルバムを聴きまくった。ビル・ブラッフォードはイエスやキング・クリムゾン、U.K.などに在籍したプログレ界を代表するドラマー。その後は自身のジャズ・グループなどで活動し、今はすでに引退をしている。

ブラッフォードというグループはその名の通り、彼がリーダーとなって結成されたグループで、U.K.を脱退した後に結成されている。ブリティッシュ・ジャズ・ロックと表現すればいいだろうか。元々はソロ名義で出した”Feels Good To Me”というアルバムをリリースしたのがきっかけのようだ。メンバーはビル(ドラム)のほかに、アラン・ホールズワース(ギター)、ジェフ・バーリン(ベース)そしてデイヴ・ステュワート(キーボード)というスーパープレイヤーばかりが集まっている。

1978年に”One Of a Kind”というアルバムを出し、グループは順調なスタートを切ったが、すぐにアラン・ホールズワースがソロ活動のために脱退してしまう。後任として無名のギタリストであるジョン・クラークを迎えてライヴ活動を行っていく。その際にカナダのFM局主催のライヴ録音を収録したのがこの”The Bruford Tapes”だ。

もちろんスタジオ・アルバムの方がクオリティは高いし、このライヴアルバムは正直それほど音が良くない。しかしライヴならではの荒々しさがあって俺は好き。1曲目の”Hells Bells”からしてもう粗いからね。3曲目の”Fainting In Coils”では途中から”Back To The Beginning”という曲に変わりまた戻るというライヴならではアレンジが聴ける。ついでにブラッフォードのMCも聴ける。

“The Sahara of Snow Part1″での変拍子ぶりはいつ聴いても最高だし、”One of a Kind Part2″は前半はインプロビゼーションから入ってくる。そしてラストの曲はジェフ・バーリンの超絶なベースイントロ、これだけでもこの曲は必聴!

しかし残念なことにアナログで言うところのA面とB面のラストの曲はどちらも途中でフェイド・アウトで終わってしまう。いつか完全版がでるだろうなんて思っていたけど、一向にその気配はない。ブートレグでよく”The Bruford Tapes 2″なんてタイトルを見たことがあるけど、俺は入手したことがないからどんなものなのかは知らない。

ただあれだよね、ビル・ブラッフォードが何者かを知っていたり、プログレを好んで聴いてきた人にとっては良いアルバムかもしれないけど、何の予備知識もなくいきなりこれを聴いていいねという人は少ないかもね。

ブラッフォードはそのあと1980年に”Gradually Going Tornado”というアルバムを出した後、キング・クリムゾンに参加するためにグループは解散となる。俺はブラッフォード名義のアルバムはどれも好きだね。

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