レッド・ツェッペリン『祭典の日』

Led Zeppelin / Celebration Day
Led Zeppelin / Celebration Day (2CD+2DVD)

2007年12月に行われたアトランティック・レコードの創設者、アーメット・アーティガンへのトリビュート・ライヴ。ビル・ワイマンやクリス・スクワイア、キース・エマーソン、ポール・ロジャースなどのロック・ファンであれば誰もが知っている名前が次々と登場したらしいが、目玉はやはりヘッドライナーを務めたレッド・ツェッペリンだろう。

当時はもちろん話題となり、YouTubeにも映像がいくつも流れていたが、それから5年経った今年になってようやくレッド・ツェッペリンのライヴの全貌が正式に発売された。

70年代バンドの再結成話については今の俺にはあまり興味が沸かない。レッド・ツェッペリンとなれば話は別だ。この時のライヴが1度きりの公演というのが残念でならなかったし、当時は日本にも来てくれないだろうかなんて思っていたっけ。

その時のライヴをパッケージした2枚組のCDとDVD2枚。CDはフルステージを2枚に分けたのと、その映像版が1枚のDVD、そしてもう1枚のDVDはリハーサル映像(固定カメラ)とか、ニュース映像などが含まれている。

01. Good Times Bad Times
02. Ramble On
03. Black Dog
04. In My Time Of Dying
05. For Your Life
06. Trampled Under Foot
07. Nobody’s Fault But Mine
08. No Quarter
09. Since I’ve Been Loving You
10. Dazed And Confused
11. Stairway To Heaven
12. The Song Remains The Same
13. Misty Mountain Hop
14. Kashmir
15. Whole Lotta Love
16. Rock And Roll

曲目は上記で、最初の2曲こそロバート・プラントのヴォーカルが不安定に聴こえたものの、あとはまだまだやれるじゃないかと思うほどのパフォーマンスで、このライヴをその場で体験できた人々がとても羨ましい。まだツェッペリンが現役だった時にはライヴでやっていない”For Your Life”という意外な選曲もあるしね。これで”The Rain Song”があれば最高だったなとか、欲を言うときりがないね。

アトランティック・レコードはレッド・ツェッペリンがデビュー時に契約したレーベルで、その創設者であったアーメット・アーティガンに向けてのトリビュート・ライヴだけのために、たった1度のライヴを行うというところに、彼らの敬意が感じられるね。

そして、この時のライヴをこういう形でリリースするというところに、今後はもう2度と
レッド・ツェッペリンとしてのライヴは無いんだろうな思ってしまう。

ちなみに上記の選曲で、俺が「おおっ!」と思ったのが何故か”No Quarter”だった。ジョン・ポール・ジョーンズのキーボードが、『永遠の詩』のそれと同じような音だったし、
イントロの音だけを聴いていると、未体験の70年代のライヴに引き込まれたかのような気がした。

もっと発掘ライヴ音源とか出してくれればいいのにと思ってしまうね。

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