The Dukes of September Rhythm Revue 2012/11/1 日本武道館

The Dukes of September Rhythm Revue

ドナルド・フェイゲン、マイケル・マクドナルド、そしてボズ・スキャッグスの3人が同じステージに立つという、
その筋のファンにはたまらない、ザ・デュークス・オブ・セプテンバー・リズム・レヴュー。
11/1の日本武道館公演に行ってきました!

実際の公演を見るまでは、各人のステージが30分ずつぐらいあって最後に3人が一緒にやるとか、
そんな感じなんだろうなと想像してたんだけど、アメリカ公演でのセットリストを見る限りだと
カバー曲と3人それぞれの曲が入り混じっているから、ステージに出たり引っ込んだりという、
わりと忙しい展開になりそうだなと思っていた。

それにしても、、、、後述しますが、セットリストを事前に見てしまって実は若干萎えていたんだよねw

ちなみにウドー音楽事務所のウェブサイトに10/29の名古屋でのセットリストが載っているけど、
11曲目だけ曲目が違っているようだ。大阪も違ったみたい。

01. People Get Up And Drive Your Funky Soul
02. Who’s That Lady
03. Sweet Soul Music
04. I Keep Forgettin (Every Time You’re Near)
05. Trouble Man
06. Kid Charlemagne
07. The Same Thing
08. MIss Sun
09. I Heard It Through The Grapevine
10. You Can Never Tell
11. Love’s Gonna Live Here
12. If You Don’t Know Me By Now
13. What a Fool Believes
14. Hey Nineteen
15. Love T.K.O.
16. Piece of My Heart
17. Peg
18. Lowdown
19. Takin It To The Streets
20. Reelin’ In The Years
– encore –
21. Lido Shuffle
22. Pretzel Logic
23. Thank You
24. Them Changes
25. People Get Up And Drive Your Funky Soul

バックを務めるのはスティーリー・ダンのツアーメンバーを中心とした9人のメンバー。
ウォルター・ベッカーがいれば確実にスティーリー・ダンなんだけどなぁ・・・。
まずはバンドメンバーだけによるイントロ的な曲でJBのカバーですね。
その演奏中にマイケル・マクドナルド、ドナルド・フェイゲン、ボズ・スキャッグスの3人が登場。
“Who’s That Lady”では3人でヴォーカルを分担して披露。
3曲目4曲目はマイケル・マクドナルド。ハスキー・ヴォイスは健在!
5曲目6曲目はドナルド・フェイゲン。後者はスティーリー・ダンの曲ですよ!
7曲目8曲目はボズ・スキャッグス。マディ・ウォーターズの渋いブルース曲の後に「ミス・サン」とか、
俺はこの日はまずこの展開にやられてしまったね。カッコ良すぎるじゃねえか!
9曲目はコーラスのキャロライン・レオンハートがステージ前に出て歌を披露。
10曲目はボズ、11曲目はもう1人のコーラス、キャサリン・ラッセルとフェイゲンの2人によるヴォーカル。
マクドナルドが12曲目を歌い、続いて来た!「ある愚か者の場合」w
What a Fool Believes のことですよ。本人のヴォーカルで生で聴くなんてことは、
きっと無いだろうと思っていただけに、俺はここでまたまたやられてしまいました。

14曲目はスティーリー・ダンの「ヘイ・ナインティーン」。
はっきり言ってライヴのたびに聴いているから飽きてはいるんだけど、やっぱりそれでもいいんだよねぇ。
ちなみに、ギターのジョン・ヘリントンは今やスティーリー・ダン・バンドには無くてはならない存在ですね。
みんなすぐに「ラリー・カールトンが弾いてくれないかな」とか言い出すけど、
俺は今のライヴ・バンドのスティーリー・ダンにはジョン・ヘリントンがしっくりくると思っているから、
ラリー・カールトンとか、大御所は必要ない。ゲストで出てくれればそれはそれでいいけどw
(この辺の考え方で多くのスティーリー・ダン・フリークとは話が合わないんだよなぁ、俺は。別にいいけど。)

閑話休題

続いてボズのヴォーカルによる15曲目はテディ・ペンダーグラスの曲だそうで。
これはオリジナルを聴いてみたくなった。
16曲目は再びキャサリン・ラッセルが前に出てきて、ジャニス・ジョプリンで有名な「心のかけら」。
17曲目、絶対にやるんだろうなと思っていた「ペグ」。ここでもヘリントンのギターが最高。
「ぺ~グ♪」のマクドナルドのコーラスが入るところが感慨深い!
そして待ってました18曲目「ロウダウン」。やっぱりイントロがカッコいいよなぁ。
あとやはりホーン・セクションっていいなぁ、って思った。いい味だしてるよね。
19曲目はマクドナルドがドゥービー・ブラザーズに加入して最初のアルバムの曲だね。すごく盛り上がっていた。
20曲目、「リーリング・イン・ジ・イヤーズ」をやるとは思わなかった。しかもボズ・スキャッグスがリズム・ギターを!

アンコールは「リド・シャッフル」で始まり、「プレッツェル・ロジック」では3人でヴォーカルを掛け持ち。
そしてノリのいいダンスナンバー(by フェイゲンMC)で締めるという流れで終了。
最後もオープニングと同じ曲だったね。
見る前に予想していた、3人が変わる変わるステージに現れてというパターンではなく、
終始ステージ上にいて、良い曲もたくさん聴けてとてもいいライヴだった。
最初に書いたセットリストで萎えたというのは、フェイゲンがスティーリー・ダンの曲ばかりで、
自身のソロ・アルバムの曲を一切やっていないからだったんだけど、終わってみたらそれはどうでもよくなっていたw

The Dukes of September Rhythm Revue

これは終演直後のステージの写真なんだけど、俺はこの位置から見ていたのです。
中央にピアノがあって、フェイゲンはほとんど背中を向けている状態・・・。髪の毛がかなり白くなっていたな。
それにしてもマイケル・マクドナルドは風貌がハイジのおじいさんかと思ったよw

この3人だから、多くの人はAORのライヴを期待していったのかもしれないけど、
どちらかというとR&Bなステージだと思った。ボズの時はAORっぽさが増したけどね。
そんなボズ・スキャッグスの単独ライヴを今度は見てみたいと思った。
そしてドナルド・フェイゲンにもソロ・ツアーをやってほしいものだ。
もちろんスティーリー・ダンでもいいから。

ところで、今回のリズム・レヴューに似たような雰囲気のCDを最後に紹介しておきます。

V.A. / The New York  Rock and Soul Revue
V.A. / The New York Rock and Soul Revue

これは、1991年に行われたもので、ドナルド・フェイゲンの奥さんでもあるリビー・タイタスがプロデュースした
イベントの模様を収録したライヴ・アルバム。割と入手困難になっているみたい。
これにも今回の3人が出演していて、「グリーン・フラワー・ストリート」とか「ミニット・バイ・ミニット」が聴ける。
手に入るうちに手に入れておいたほうがいいかもね。

っていうか、今回のリズム・レヴューもライヴ盤としてリリースしてくれないだろうか?

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