R.I.P. アダム・ヤウク a.k.a MCA

Adam Yauch 1964-2012

ビースティ・ボーイズのMCAことアダム・ヤウクが亡くなった。2009年ごろから癌を発症して闘病していたけど、力尽きてしまった・・・すごく残念だ。今思い出すと、ビースティ・ボーイズの登場は衝撃的だったな。そのちょっと前にRUN DMC の「ウォーク・ディス・ウェイ」がヒットしてヒップ・ホップが注目されたものの、当時高校生だった俺はまだ黒人のリズムによるヒップ・ホップには十分に入り込めなかったんだよね。しかしそのすぐ後に出てきたビースティ・ボーイズは白人のロックを大胆にサンプリングして、俺は一気に親近感を覚えた。だっていきなり1曲目のイントロがツェッペリンだせ。

当時は「白人がヒップ・ホップ」ってことでイロモノ的な扱いだったことも覚えている。しかも元々はハードコア・パンクをやっていたという経歴もあってなおさらね。だけど1stアルバムの “Licensed To Ill” が全米No.1になったときは驚いたね。好きなアルバムだったから嬉しかったけど、驚きのほうが先だった。

そうなると当然2枚目に期待するんだけど、”Paul’s Boutique”は真っ当すぎるほどのヒップ・ホップアルバムで肩透かしをくらった記憶がある。何まじめになってんだよって。今では最もよく聴くアルバムなんだけど、当時は逆に戸惑ったんだよな・・・。

“Check Your Head”以降からは今のスタイルに通じているかなって感じがする。彼らは政治的な活動もしていて、特にMCAはチベタン・フリーダムの提唱者でもあったし、音楽だけでなく思想までも大きな影響を与えてくれたよね。

俺はこの人の声によるラップが好きだったな・・・、もう新しい作品が聴けないのは悲しい。
ご冥福をお祈りいたします。

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