J-Pop とはなんて便利なジャンルなのだろう

日経トレンディネットでマーティ・フリードマンが連載している
「J-POPメタル斬り/延長戦」
(なぜ延長戦かというと、雑誌「日経エンタテイメント」でも連載していて、これはそのWeb版ってこと)
メタル斬りと言っても、ボロクソ言ってるわけではなく、
外人から見たJ-Popの良さを追求しているコラムだ。
だから基本的に J-Pop 嫌いの俺にはほとんど共感できないのだけど、
ある記事を読んで、J-Pop ってのはつくづく「便利」なジャンルだよなって思った。


例えば、こんなことを仰ってます。

Jロックのバンドを見ていてうらやましいと思うのは“振り幅の広さ”なんだよね。

J-Pop 嫌いにとってはそれが最も苦手な部分なんじゃないだろうか?
「前の曲は似非ロックもどきだったのに、今度は爽やかなボサノヴァ風かよ!」
って、さすがにこれは無いだろうけど、でも極端にいうとこんな感じ。
最近聴いているからメタリカを例に挙げると、
2ndアルバム “RIDE THE LIGHTNING” をリリースした頃、
バラードっぽい “Fade To Black” には賛否両論だったというぐらい、
洋楽ファンってのはそのバンドが持つイメージやジャンルに固執することが多い。
でも J-Pop でヒットを飛ばしている連中は、
たとえ出自がヒップ・ホップだとしても、平気でバラードなんかを出して、
しかもそれが支持されたりする。
今回のマーティの「ある記事」にはこんなことが書いてある

資料には「スパニッシュなスパイスを盛り込んだアーバンROCK」と書いてありました。たしかに曲の頭はスパニッシュギターのフレーズで、ちょっとラテン系っぽい雰囲気のイントロです。でも、そのスペインっぽいギターが終わって、バンドが一斉に加わると、そこからは、これぞ“ザJ-POP”な曲がたたみかけるように展開していきます。

確かに、マーティが言うところの「振り幅」が広い感じがする。
だけどきっとこの文面から伺うに、スパニッシュなのはあくまでもイントロだけで、
全体的にはスパニッシュな要素は少ないんじゃないだろうか?
マーティのコラムを読んでいると、
自分がなぜ J-Pop が嫌いなのかが逆に分かってくるんだよね。
時々はこうやって突っ込んでみようかね。
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